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くらしに役立つ漢方と薬膳「もも子流薬膳」

【もも子流薬膳 第6回】
自己免疫力アップのための、薬膳のススメ
〜食生活の工夫で、病気やウイルスに負けない体づくりを


冷えの原因は?

冷え 寒さが厳しくなる12月~2月は、「冷え」が特に気になる時期ではないでしょうか。
私も30代前半までは冷えに苦しみましたが、週に2~3回体操教室に通うようにしたところ、1年後の冬には「冷え」をあまり感じなくなりました。
それまでは冬に電気毛布や厚手の下着、タイツが欠かせませんでしたが、必要なくなったのです。
それ以来30年あまり、「冷え」で困ることはなくなりました。

私が中医学の勉強を始めたのは40代の頃。
自分の「冷え」の原因は後天的なもので、特に運動不足、食習慣が主な原因だったとわかったのです。
冷え 今現在「冷え」で苦んでいる方は、下記の内容から自分の「冷え」の原因を探ってみてください。原因がわかれば改善のための道筋が見えやすくなります。
「冷え」を改善すると免疫力も高まり、風邪もひきにくくなるなど、メリットがたくさんありますよ。
自分の体は自分で養生して、守りましょう!

冷えには、大きく分けて「先天的な冷え」と「後天的な冷え」があります。

先天的な冷え

「先天的な冷え」は体質からくるもので、「脾」、「胃」、「腎」の臓腑が関係します。

①「脾胃」の働きが弱い方
 「脾胃」の働きが弱い方は、食べ物を消化吸収する働きが弱く、栄養を十分に吸収できません。
 栄養をエネルギーに変える力が弱く、エネルギー不足で「冷え」を招くのです。

②「腎」の働きが弱い方
 「腎」の働きが弱い方は、体を温めるために必要なエネルギーが不足し、体が冷えます。

上記の体質の方は、食養生、運動、漢方薬などで症状を改善することができます。

後天的な冷え

「後天的な冷え」は、環境、食習慣、運動や睡眠などの生活習慣が主な原因となります。

① 環境
☑ 冷えやすい環境にいる
 地下・冷蔵庫、冷凍庫内での作業・スーパーなど食品売り場など冷気が出ている場所での作業など

☑ 服装が適切でない
 首周りや足首を出すなど、寒さを受けやすい服装をしている

☑ 風呂に入らない
 シャワーのみで、湯船でゆっくりと温まっていない

② 食習慣
☑ 冷たいものが好き
 ビール、アイスコーヒー、アイスクリームなどの冷たいものをよく飲食する

☑ 生野菜をよく食べる
☑ 刺し身(生)をよく食べる
 生のものは消化にエネルギーが必要なため、冷えを招きやすい

☑ 朝食にバナナ、ヨーグルトをよく食べる
 バナナは寒性、ヨーグルトは涼性
 しかも冷蔵庫から出したばかりのものを食べている場合は物理的にも胃腸を冷やす

☑ (ストレス軽減のため)暴飲暴食をよくする
 消化のためにエネルギーを取られるため、冷えを招きやすい

☑ 好き嫌いが多く、栄養がかたよりがち
☑ 中性脂肪やコレステロールが多い
 栄養がかたより、中性脂肪などが多いと、「血」の質が悪くなって巡りが悪くなり、結果、冷えを招きやすくなる

③ 生活習慣
☑ 運動をほとんどしない
 ・運動習慣がないと、筋肉量が少なくなり、代謝エネルギーの生産量が少なくなる ⇒冷えを招きやすい
 〔筋肉はいわば「体のエネルギー工場」で、細胞一つ一つがエネルギー生産を行っている〕
 ・運動をしないと、「気」も「血」も巡りが悪くなり、冷えやすくなる

☑ 出産後、間もない
☑ 月経異常がある
☑ 重度の筋トレを日常的に行っていて「血」を大量に必要としている
☑ 胃腸が弱く、栄養を十分に吸収できない
 これらがあると、「血」の量が足りていない可能性があります。「血」の量が足りないと、栄養が行き届かず、
 冷えを招きやすいです。

☑ 夜11時~3時の間に、睡眠をとっていない
☑ 寝不足である
☑ 寝る時間が夜の12時を過ぎることが多い
 ・夜11時~3時は、東洋医学で”「陰」(「血」を含む)が養われる時間帯“といわれる。この時間に睡眠をとっていないと、
  「血」が不足する
 ・「陰」が養われる時間帯に睡眠をとっていないと、「血」が作れない。そのため、巡りも悪くなり、質も悪くなる。
  結果、体が冷えやすくなり、免疫力が低下する。

「血」の質と量が適切でないと、巡りが悪くなります。
そうすると細胞に栄養が行かずエネルギーを作れません。結果、冷えを招きやすくなります。

④ ストレスが多い
☑ ため息をよくつく
☑ 腸がゴロゴロする
☑ 胸の両脇がいたい
☑ 生理時に乳房が痛い
☑ ガスがよく出る
 ストレスが多いと、「気」を消耗し、「気」が滞り、「気」の量が足りなくなります。
 その結果、「気」が巡らず、「血」や「水(体液)」も巡りにくくなり、冷えを招きます。

冷えを改善するために意識したいこと

①「血」の質と量を良くすること
 食事でタンパク質・ミネラル・ビタミンをきちんととることを意識することで、「血」の質を良くし(ドロドロ×)、
 「血」の量を正常に(貧血を改善)しましょう。

②「気」「血」の巡りを良くすること
冷え改善  運動、風呂に入り温める、巡りを良くする食事をすることを意識して、
 「気」「血」の巡りを良くしましょう。
 巡りが良くなると、ストレスの軽減につながります。

③ 細胞の代謝を上げること
 適切な食事(後述)と運動で、筋肉量を増やしましょう。筋肉量が増える
 ことで、細胞の代謝が上がります。

④「脾胃」の働きを良くすること
 暴飲暴食・寝る前の食事を改善し、消化を助ける食材をとりましょう。
 ストレスを軽減する工夫も大切です。

冷えを改善する食材

① 温かいもの

②「血」を作るもの
 ・緑黄色野菜、肉・魚のタンパク質、プルーンや干しぶどうなど鉄分を含むもの

③ 代謝を上げるもの
 ・ビタミンB群を含むもの (肉、魚、卵類、種実類、きのこ類、納豆などの大豆製品胚芽米、胚芽パンなど)
 ・スパイス類 (生姜、唐辛子、シナモン、クローブ、胡椒、中国山椒など)
 ・タンパク質が豊富なもの (肉・魚・大豆製品など)
 ・カルシウムが豊富なもの (小魚、干しエビ、鯖缶、鮭缶などの骨も一緒にとる)

冷えの元となる、注意したい食材

・冷たい飲み物、食べ物
・甘いもの
・ウリ類
・トマト、バナナ、キウイ、きゅうり、レタス、セロリなど寒涼性の食べ物
・ヨーグルト、刺し身 など

これらのものは、食べる季節、時間、調理などに気をつけて摂取するとよいでしょう。


「冷え」は自分で改善できますが、自分で1歩を踏み出さないといつまでたっても改善できません。
ぜひ、今日から始めませんか?
まずは10分間、家の周りを歩きましょう!

おすすめ薬膳

巡りを良くして冷えを撃退
鶏ひき肉団子とニラ、舞茸の生姜味噌鍋

鶏肉で気を補い、ニラが陽気を舞茸はビタミンDを生姜は巡りを促し、体を温めます。

鍋イメージ
【材料(2人分)】
鶏胸ひき肉 200g
A (酒 大さじ2、おろし玉ねぎ 大さじ2、塩・胡椒 各少々)
 ニラ 1束
 舞茸 1パック
 昆布だし 3カップ
 生姜の薄切 5~6枚(皮はむく)
 味噌 大さじ1と1/2
B (にんにくすりおろし 小さじ1・すりごま黒 大さじ1・酒 大さじ1)


【作り方】
① 鶏ひき肉にAの材料を加えて粘りが出るまでよく混ぜる。
 ニラは2㎝刻み、舞茸はほぐしておく、味噌とBの材料をよく混ぜておく。
② 鍋に昆布出汁と生姜のうすきりを加えて火にかける。
 沸騰したら昆布を取り出し、蓋をして弱火で10分煮る。(生姜の成分を煮出すため)
③ ②の鍋に混ぜ合わせた味噌をとき入れる。再沸騰したら①の鶏ひき肉を大さじですくい、落とす。
 肉がすべて入ったら舞茸を加えて3分ほど煮てニラを最後に加えて味を調えて火を止める。

*きのこはエリンギでもビタミンDは豊富。最後にうどんやご飯を加えて溶き卵を流しても。

(国際中医師・国際薬膳師・管理栄養士 植木もも子)


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