
新年度を迎え多くの人が、入学、進学、入社、転職や異動などで環境の変化を経験します。
そしてゴールデンウィークが過ぎた頃から、気力が落ちたり体調が乱れたりすることを「五月病」といいます。
医学的には、「適応障害」や「軽度のうつ」と診断されるケースが見られ、正式な病名ではなく、生活習慣の変化から起こるとされています。
■「五月病」はうつの入口
「五月病」は病気になる前の段階で、ほとんどの人は自然に改善していきますが、一部の人は「適応障害」や「うつ」などと診断されることもあります。
例えば、「会社に行けない」、「行っても仕事にならない」など具体的な障害が出た場合は「適応障害」。さらに「うつ」になると、休職が必要になるほか、日常生活に大きな影響が出てしまいます。
つまり「五月病」というのは、「うつ」の入口とも考えることができるのです。
■「五月病」を疑うポイントは? 不眠、集中できない、朝に吐き気など、体調の乱れや心の落ち込みが一時的に出るのがいわゆる「五月病」です。
- 朝起きるのがおっくうになる
- 日中頭にモヤがかかる、集中力が低下する
- 人に関わることや外出が面倒になる
- 出社や登校の前に吐き気が起こる・頭が重くなる
- 楽しいことでもやる気が出ない
上記5つのうち3つくらい当てはまったら注意信号です。
どのくらい続いているかが、注目すべきポイントです。連休明けから5月下旬、さらに6月に入っても、いつまでも不調が続く、あるいはひどくなってくる、ということであれば要注意です。
